先々週の週末、与白のメンバー3人+αで、茨城県は那珂市にある木内酒造の酒蔵に行ってビールを作ってきました。
木内酒造といえばこちら。
このふくろうのロゴ、どこかで見たことがあるかと思います。
そうです、クラフトビール「常陸野ネストビール」の醸造元の酒蔵さんです。
元々与白のメンバーで「なんか作りたいね」と話し合っていたんですが、水戸出身の西野くんが「茨城でビール作れるらしい」という情報を真っ先に持ってきてくれたおかげで、早々に話が決まりました。与白として初めてのモノづくりプロジェクト(?)ということで、まぁまぁなテンションで酒蔵に乗り込んできました。
酒蔵に着いたのがちょうどお昼くらいだったので、まずは蔵の敷地にあるお蕎麦屋さんで腹ごしらえです。
常陸野の肥沃な大地で育った蕎麦、ツルツルっとさわやかな喉越しの中に、しっかりとした甘みがあります。ビール目当てできましたが、蕎麦は完全にダークホースでした。うまかった。
いい感じにお腹が満たされたところで、いよいよ本番のビールづくり。ビールづくり体験のために専用に用意された蔵におじゃまします。
ビールづくりの手始めは、どんな味にするかの打ち合わせから。色味や苦味、それに香りづけのホップの種類を選びます。ビールづくり体験なので、ある程度味の選択肢が絞られているのかと思いきや、選ぼうと思えばそれこそ何万通りもあるんじゃないかというくらい、カスタマイズできる模様。なんだかんだで1時間くらい悩んだうえで、最終的にやや濃いめの色のIPAをつくることに決定しました。(なぜこのチョイスをしたかはビールができてからのお楽しみ)
レシピが決まったら、さっそく作業に移ります。まずはビールの原料となる麦芽を計量して機械で破砕します。
次は破砕した麦芽を釜に入れて「糖化」という作業に移ります。65°Cまで温度を上げて、酵素の働きを促し、デンプンを糖へと変化させます。人間で言うとお米を口の中に入れて咀嚼してるのとおんなじ過程。唾液中の酵素であるアミラーゼがデンプンを糖にするあれです。
そしてさらに釜の温度を76°Cまで上げて、今度はこれ以上酵素が働かないようにする「失活」を促します。
いよいよ次はビールを搾って行きます。「一番搾り」の搾りです。この時に麦芽が空気に触れると酸化してえぐみが出てしまうので、ちょっとずつ釜にお湯を足しながら搾っていき、搾った麦汁を隣の釜へと移していきます。
麦汁を移し終えたら、先ほど悩みに悩んで種類を決めたホップを釜に投入し、麦汁を煮沸させます。
しばらく煮沸させたら、本日最後の作業。釜の中の麦汁を熱交換器を通して冷却し、保管用のタンクに移します。
今日の作業はここまで。このあとはスタッフの方にお預けし、発酵、熟成をしてもらいます。都合5時間ほどの作業でしたが、初めてのビールづくり、なかなか楽しかったです。麦やホップを扱うので、めちゃくちゃ「農業」という感じがありました。普段缶ビールを飲んでいる限りはあまり気づかないのですが、ビールを飲むときも自然の恵みをいただいているんだなという実感が湧きました。
作業終了後は、蔵に隣接したショップでお土産を購入。楽しい一日を過ごせました。
さて、この日作ったビール、実はコンセプトも割としっかり考えていまして、ラベルやネーミングも僕らで手作りしています。どんな仕上がりになるか、ぜひ楽しみにしてお待ちください。
そして、出来上がったものはなんと全部で瓶45本分になるとのことで、ビール好きばかりの我々でも流石に全部は消費できません。
なので、機会をみてみなさんにもお配りしたいと思っています。具体的な方法は検討中ではありますが、もし興味があるという方いらっしゃいましたら、Instagramのメッセージなどでお問い合わせください。
ひとまず今は蔵の中で熟成中ですので、続報を座して待つべし!
text by 久保田貴大